社町議会議員藤尾潔 議会報告G

合併関連議案の可決

1月21日に3町長間で合併協定書への調印がされたことを受け、2月2日に臨時議会が開催され、合併関連4議案(廃置分合、財産の処分、新議会の議員定数、議員・農業委員の在任特例)について審議しました。在任特例を除く3議案については全会一致で、在任特例議案については賛成多数で全議案を可決しました。滝野町、東条町の議会でも可決され、これで合併することがほぼ決定したことになります。
私個人は4議案のうち3議案に賛成し、在任特例の議案にだけ反対をしました。私はこれまでに特例債を用いて不要不急の事業を計上していることや、行財政改革への自助努力が足りない、ということを強く主張してきました。こういった点の議論が合併後に先送りされたのは残念ですが、最終的に「合併に賛成か、反対か」と問われれば、社町の現状を考えるとき合併はしておくべきだと判断しました。
 また、合併議案に賛成した以上、本来であれば在任特例の議案にも賛成すべきなのですが、私は「行財政改革の自助努力が足りない」等と発言した以上、どうしても賛成できませんでした。「無責任だ」「点数稼ぎだ」という批判もいただきましたが、甘んじて受けなければいけないと思っています。

合併に賛成した理由

まず、財政状況についてです。昨年の12月の総務文教常任委員会で、財政の3ヵ年計画の報告を受けました。現在財政調整基金(町の貯金)は17億円程度ありますが、現在の計画では3億円程度になってしまうとのことでした。ここまで基金を取り崩すのは、平成18年度からの病院の改築事業にかなりの投資を見込んでいるという理由もあるのですが、この計画を見たときに社町の財政は「黄信号」から「赤信号」になりつつあるな、と感じました。そこで、まず合併という手段で財政の立て直しに踏み出さなければどうしようもない、このように感じました。
 もちろん、合併しても天からお金が降ってくるわけではないので、合併してからどうするかが重要です。合併を手術にたとえるならば合併することは麻酔をかけること。今後どのように行財政改革という手術をなしとげていくかが問われます。
また、もう一点「町レベルの行政からの脱皮」ということもあげたいと思います。現在、日本には数多くの自治体がありますが、大きい自治体も小さい自治体も大体同じような仕事をしています。となると、小さい自治体は一人の職員がかかえる仕事は多くなりますし、そうすると独自の施策を展開していく余裕があまりなくなります。合併すれば一つの仕事に従事する職員は当然増えるので、行政サービスの質を高めることが可能になります。これも財政の話と同じで、合併してからどうするかが重要です。
※合併臨時議会の模様は、3月CATVで放映される予定です。

今後の課題など

よく、「合併したら何か良くなるの?」という質問をいただきます。私は何か目だって良くなる、ということはあまりないと思います。今後財政が厳しくなっていく中で、いかに行政サービスを維持していくか、必要な行政サービスを提供していくかという課題を抱えての合併。目だって何かをよくしようとすれば、必ず無理が生じると思います。
@人件費の削減は進むのか?
・町長・助役・議員等の人件費は、人数が減るので減る(年約1億円程度)
・職員の人件費…現在の職員には身分保障がありますから合併してすぐに職員が減ることはありません。退職を待って職員の数を減らす方針ですが、16年間で200人近い退職見込みに対して、現在の財政計画では35人程度の削減を見込んでいます。これに関してはさらなる努力が必要になってくると思います。
A当初、役場はどうなるのか?
役場は分庁方式ということで、たとえば社町には議会・総務・福祉関係、滝野町には生活環境・土木関係と教育委員会、東条町に保健介護関係・産業振興関係・上下水道関係 といったように部局が分散配置されることになります。住民票・各種届出など窓口業務はどの役場でも対応できますが、難しい相談等は他の庁舎に出向いていただく場合も出てきます。効率が悪いので、10年以内に市役所を建設する方向で検討するとのことですが、それまで皆さんにはご不自由をおかけすることになります。また財政上市役所を建てることが本当に可能なのかは甚だ疑問に感じます。
B公共料金について
・上下水道関係…使用量によっては数百円程度上がることもあります。また、下水道に関しては、現在の社町でも多額の税金を入れて料金を安く設定しているので、将来的には住民のみなさんに負担をお願いすることになる可能性もあります。
・CATV料金は一時的に1300円になります。(滝野町が安いため、調整)ただ、東条町にCATVを引いて、加東市CATVとして一本化されると、その時再度料金設定を見直します。(1500〜1600円程度となるそうです)
・ゴミ料金ですが、社町が値上げするわけではないのですが、可燃ゴミに関しては滝野町が無料のままということで不公平感を持たれている方も多いと思います。この点に関しては、12月の合併協議会で蓬莱議員より「合併してから見直しの協議を行う」という確認をしていただいたので、合併直後に関してはご容赦いただきたく思います。
(また、滝野町については不燃ゴミについて有料の部分があることもご了解ください)
・保育料…社町が他市町とくらべてかなり安いため、引き上げられます。
C合併特例債について
 具体的な使途については11月の議会報告Fに書きました(新庁舎建設、福祉センター建設、防災センター建設など)が、具体的に事業化するのかどうかが加東市の政治課題になってくると思います。いろいろな施設が建つということをメリットととらえるか、借金がふえることをデメリットととらえるかは表裏一体だと思います。

12月議会 一般質問

@旅費の支給について…3月の議会で、出張旅費の一部について県町村会の準則を上回って支給している点を質問した際、「町村会の準則に整合させる形で検討する」という答弁をいただいていてから9ヶ月たつので、その後の対応を質問しました。「
合併を機に見直したい」という答弁でしたが、個人的には開いた口がふさがりませんでした。どうして問題があるとわかっていながら、すぐに見直しをしないのか。今後3月には予算の審議も控えているわけで、行政はどのような姿勢で予算案を出してくるのか疑問です。(たとえば出張の際の一般職の宿泊費は、準則では六大都市10,900円、その他9,800円となっているものを、社町では全国一律13,100円となっています。)
A中学校における少人数学級編成について…11月に社中学校でオープンスクールがあり、私も見に行かせていただいたのですが、その中で、数学などで学級を2つに分けて(必ずしも習熟度別というわけではない)授業をしている例があり、生徒のみなさんも大人数でやるより集中しているように感じました。そこで、今後町費を投入してでも対象を拡大するべきだ、という質問をしました。現在、アンケートに生徒の90%がわかりやすいと答えるなど非常に好評であることのことでしたが、問題点もあるので慎重に対応したいとのことでした。
 また、現在は中学校は40人学級なのですが、生活指導の面等からももっと少人数で編成すべきだという質問をしましたが、これについても慎重な答弁でした。
 普段出費に厳しい目を向けている私ですが、町の出費が拡大しても、可能な限り充実した教育環境を整えるべきだと考えています。
B教育現場における電卓の使用について
 近頃評判の悪いゆとり教育ですが、私がびっくりしたのは、学習指導要領で4ケタ以上の計算に電卓の使用を奨励していることです。社町だけでもこのようなことはやめるべきだと思ったのですが、「計算の負担を軽減し、算数嫌いの子供を少なくする」という、文部科学省の主張どおりの答弁が返ってきました。(仕方ないのかも知れませんが)

その他の議案など

@ゴミ収集の方法(指定ゴミ袋)の変更について
・指定ゴミ袋のみ収集し、ステッカーは禁止。
・指定ゴミ袋は現在の袋材料費上乗せ分をやめて、50枚1900円を1500円に値下げ。また、一袋20円のゴミ袋・小が新たにできる 
というように変更になります。今年の12月までは移行措置としてステッカーも利用できる等の移行措置もあるので詳しくは町の広報をご覧ください。
 現在ステッカーで出される中に規定の量を大幅に超えるなどマナーの悪い例があること、住民団体などへの意見聴取で特に反対がなかったという説明があり、賛成しました。
A住民投票条例
 議会報告の間があいて、合併が決まってからの報告になってしまいましたが、12月議会に住民投票条例を提案しました。住民投票を行うことで、合併について理解を得るにはわかりやすく説明する必要がありますし、住民に関心を持ってもらえたら、と思ったからです。また、反対の方の意思表示の機会も与えられるべきだと思い提案しました。
「なぜこの時期に」「ほとんどの住民は賛成している。」「庁舎を建てることなどについても、反対の声は聞かない」という意見が出て、実現することはできませんでした。
B選挙の際管理職に時間外勤務手当を支給した件について
助役や担当の課長と数度話し合いをしたのですが、見直す気はないという話だったので、このような支給はやめるよう議員提案をしました。「一度決めたことだから」等の意見があり、賛成少数(賛成:藤尾、氷見、磯貝、蓬莱、友井、友藤)で否決されました。
その後、12月25日の読売新聞などにも載っていましたが、監査委員に監査請求をしました。明日22日に監査の結果が出る予定なので、その結果を見て訴訟にふみきるかどうかの対応を決めるつもりです。「もっと他にやる事あるやろ」等という意見もいただきますが、違法な支出の可能性がある以上、見直されるまでがんばるつもりです。
C補正予算…プライエムやしろへの補助金
 プライエムやしろに約2700万円の補助金を投入する補正予算案が上程されました。建設した後で補助金を出すことや、今回補助対象になったデイサービス事業者などについては、町内の他の施設に町からの補助を出していない点などから、磯貝・蓬莱・藤尾の3名で補助金部分を削除する修正案を出しましたが認められず、原案可決されました。

友藤議員のご逝去について

私の所属する会派(真政会)の先輩である友藤議員が1月23日急逝されました。若手中心(私、磯貝、蓬莱議員)の会派で、大先輩であるのに目下の私たちの意見をしっかり聞いて、的確なアドバイスをしていただく、大きな存在の方でした。合併を控えたこの時期に、本当にご無念だったと思います。ご遺志をついで、常々言われていた行財政改革に我々が努力することが、せめてものご供養になると信じてがんばっていきます。

おわびと訂正

前回の議会報告のFの競艇の場外舟券売り場の誘致に関する部分で、地元の方から
・ 昨年11月に説明があったのは北野地区だけで、上中への説明は今年の田植え前ごろ
・ 上中地区が提出したのは誘致の「同意書」ではなく、建設する際はこういった対応を取ってくださいという内容の「合意書」(北野での計画なので、上中の同意は不必要)
という指摘をいただきました。もっとしっかり調べて質問すべきだったと反省するとともに、地元の方および関係者の方にご迷惑をおかけし、心からおわび申し上げます。